蛇笏忌

無知とは恐ろしいものですね。

蛇笏忌が季語なんて、俳句にも流派らしきものがあるなんて知りませんでした。

俳句などにあまり関心がなかったのですが土屋初海さんのお母さん窪田玲女さんが飯田蛇笏氏の高弟で、サンニチ新聞に3回に亘り蛇笏の回想記事が載ってから、多少関心を持って新聞などを眺めています。(読んでいるわけではありません)

今日は50回目の蛇笏忌だそうです。

窪田玲女さん。枕元で師の手を握り看とって50年、思い出尽きることはないでしょう。

山梨県立文学館では
歿後50年 飯田蛇笏展 くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
2012
929()1125()が行われています。

暇にまかせて覗いてみました。

1.驚いたことに筆の達筆なこと。素晴らしいものでした。

2.窪田玲女さんを山廬から送った時の句でしょう

       「ゆきに辞す人に手燭をこころより」 光景が見えます。

3・句を作る姿勢が立派です。「俳句道を行く」より

 「我々の俳句は、皆粒々辛苦の、正しい人間生活から流れ出る結晶であり、

 指先からほとばしり出る血汐そのものでなければならぬ」  

   何事にも通ずる座右の銘にしたい言葉背すね。

 また今日のサンニチ新聞には今、旬(ネットに書いてありました)の俳人といわれている、櫂未智子(かいみちこ)さんの寄稿文が載っています。

文中には有りませんが下記 3句 彼女の句だそうです・川柳見たいですね。

  ぎりぎりの裸でゐる時も貴族

  春は曙そろそろ帰つてくれないか

  いきいきと死んでゐるなり水中花     櫂未知子

蛇笏の代表作

  芋の露連山影を正しうす

  くろがねの秋の風鈴なりにけり

  誰彼もあらず一天自尊の秋

この二人の句を見ると流派・時代の変遷があるんだなと思います。

山紫会会員の中に房江さんはじめ多くの皆さんが俳句を作っている中

無知な素人が出しゃばりました。

恥の上塗り一句?

  蛇笏忌 アララギホトトギス 間違えた